本ページはプロモーションが含まれています

UGREEN NASの通信速度を「iPerf」を使って正確に測定!!

ugreen-nas-measuring-with-iperf-eye-catch 解説
スポンサーリンク
スポンサーリンク

NASは購入したものの、期待している通信速度が出ているか不安ですよね?

そんなとき、「iPerf」というツールを使用すると、簡単&正確に通信速度を測定することができます。

UGREEN NASにはこの「iPerf」が標準搭載されているため、PCやスマホ側の操作側にインストールするだけで完了します。

図をたくさん使用して説明していますので、初めての方でもわかりやすいかと思います。

「言葉の説明なんて不要。測定方法だけ知りたい!」って方は、こちらをクリックして読み飛ばしてください。

それでは一緒にやっていきましょう!

このページでわかること
  • UGREEN NASへの通信速度の測定方法
  • iPerfとpingの使い方
  • 通信速度とpingの違い
スポンサーリンク

計測結果

DXP6800 Proでの測定結果です。ご自身の環境と比較してみてください。

iPerf(通信速度)

2025/6/7
ジャンボフレーム有効時の通信速度結果を追記しました。

初期設定

ugreen-nas-measuring-with-iperf-speed-result

ジャンボフレーム有効

ugreen-nas-measuring-with-iperf-speed-jumbo-frame-result

Ping(遅延時間)

有線10Gbps・WiFi-6Eともに期待通りの速度が出ています。スマホのpingを初めて計測しましたが、結構値大きいんですね…。

使用環境
クライアント①:Windows PC
        - CPU:AMD Ryzen 7 3700X
        - メモリ:DDR4-3200 96GB
        - ネットワークカード:BUFFALO LGY-PCIE-MG2
クライアント②:iPhone 15 Pro(WiFi-6E)
サーバー:UGREEN NASync 6800 Pro
ルーター:NEC Aterm WX11000T12

        - 有線LAN:10Gpbs x1
        - 無線LAN:WiFi-6Eまで対応
LANケーブル:サンワダイレクト CAT6A LAN6ASL05BL

ジャンボフレームを有効にすると、通信速度が向上する可能性があります。設定方法を以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。

スポンサーリンク

iPerfの測定イメージ

「iPerf」は通信速度を測定するツールとなります。

測定したい2拠点『サーバー(受信側)・クライアント(送信側)』にインストールして、通信速度を測定します。

測定経路上で、一番小さい通信速度が結果として出力されます。

本記事では、「UGREEN NAS」をサーバー、「PCとスマートフォン」をクライアントに設定しています。

スポンサーリンク

通信速度が遅い時の原因の特定

もし想定の通信速度が出ていないと感じた場合、クライアントの接続位置を変更して速度を測定してください。

そうすることで、ボトルネックの原因特定が可能になります。

PC - ルーター - NAS

「10Gbpsでてないなー」となった場合、NASと直結して測定します。

PC - NAS(NASに直結)

この測定例だと、ルーターを通すと速度が低下するということがわかります。10Gbpsの環境が欲しい場合はルーターの交換が必要です。

スポンサーリンク

iPerf測定結果(通信速度)とping値の違い

理解しやすくするために、イメージ図を作成しました。

iPerf測定結果(通信速度)

図のような通信経路の場合、「PC-NAS間」の最終的な通信速度は、通信速度の一番小さい「1Gbps」になります。

しかし、「PC-NAS間」の距離に変更がないため、ping値に影響はありません。

単純なデータのダウンロードを例にしてみました。

通信速度に差があった場合は、ダウンロード時間に大きく影響がでますが、ping値に差があった場合、数秒のタイムラグが生じるだけで、大きな影響にはなりません。

ping値(遅延時間)

図のような通信経路の場合、「PC-NAS間」の距離が短くなるため、ping値が改善されて値が小さくなります。

一方、通信速度は距離に関係なく「10Gbps」のままです。

ping(遅延時間)が大きいと、図のようにプレイヤーの操作が正確に反映されなかったり、状況の把握が遅れることがあります。

FPSや格闘、レースゲームのようなリアルタイム性が非常に重視されるゲームでは、わずかなタイムラグが勝敗を大きく左右します。

10秒遅延していた場合、ゲーム上で死んだ場合、映像として認識できるのは10秒後になります。ゲームとして成立しません。

以上のことから、多くの方が混同しがちですが、通信速度とping値は大きく性質が異なるため、ping値から通信速度を算出することはできません。

スポンサーリンク

iPerfの測定方法

PCの場合

  • 1
  • 2
    iPerfをダウンロードする

    ※現在はiPerf3が最新バージョンになります。

  • 3
    ダウンロードしたファイルを解凍する
  • 4
    実行ファイルを「System32」に移動する

    解凍した2個のファイルを、「C:\Windows\System32」にコピー&ペーストしてください。

  • 5
    コマンドプロンプトを起動する

    「ファイル名を指定して実行」からコマンドプロンプトを起動してください。

    図のように、スタートメニューからも起動できます。

  • 6
    コマンドを入力してiPerfを実行する
    iperf3 -c 192.168.0.0

    ※IPアドレスは「NASのIPアドレス」に変更してください。

    エラーが発生して測定できない場合は、こちらを参考にしてください。

  • 7
    通信速度を確認する

    10回の測定結果の平均値がでます。
    sender(送信側)とreceiver(受信側)が表示されますが、数値の小さい方が実際の通信速度になります。

    例であれば、7.22 Gbpsが通信速度の実効値となります。

    受信側の方が小さくなる理由は、通信エラーによって受信ができていないデータがあるためです。

    通信速度の測定は、以上となります。

  • 8
    (おまけ)pingを測定する

    せっかくなので、pingの測定方法も記載しておきます。

    ping 192.168.0.0

    ※IPアドレスは「NASのIPアドレス」に変更してください。

    平均値を読み取ります。
    数値が小さい方が遅延時間が少なく、通信状態が良好ということになります。

    pingの測定は以上となります。

スマートフォンの場合

iPhoneアプリの方で解説しているため、Androidの方は少し操作方法が異なる可能性があります。ご了承ください。

  • 1
    アプリをダウンロードする

    以下のリンク先から、アプリをダウンロードしてください。

    iPhoneの場合

    iPerf 3 Wifi Speed Test

    iPerf 3 Wifi Speed Test

    Frederic Sagnes無料posted withアプリーチ

    Androidの場合

    iPerf3

    iPerf3

    Uncle Tools無料posted withアプリーチ

  • 2
    アプリをインストールする
  • 3
    アプリを起動し、NASのIPアドレスを入力する
  • 4
    通信速度を測定する

    右上の「Start」をタップし、測定します。

    30秒待つと、通信速度の結果が表示されます。
    例であれば、1,040 Mbpsが通信速度の実効値となります。

    通信速度の測定は、以上となります。

    エラーが発生して測定できない場合は、こちらを参考にしてください。

  • 5
    (おまけ)pingを測定する

    せっかくなので、スマートフォンのping測定方法を記載しておきます。

    まずはping測定アプリをインストールします。

    iPhoneの場合

    Ping - network utility

    Ping - network utility

    Iurii Mozharovskyi無料posted withアプリーチ

    Androidの場合

    Ping

    Ping

    Hamed.Ninja無料posted withアプリーチ

    NASのIPを入力後、Pingをタップすると測定が開始されます。

    適当なところでStopをタップして測定を停止後、Avgの数値を読み取ります。

    平均値を読み取ります。
    数値が小さい方が遅延時間が少なく、通信状態が良好ということになります。

    pingの測定は以上となります。

エラーが出て測定できない場合

iPerfで測定したいのに、以下のようなエラーが表示されて、測定できないときがあります。

C:\Users\User>iperf3 -c 192.168.x.x
iperf3 : error - unable to connect to server - server may have stopped 
running or use a different port, firewall issue, etc.: Connection refused

DH4300 Plusで測定しようとしたとき、このようなエラーが発生しました!どうもNAS側のiPerfが起動してなかったようです。DXP6800 Proでは、このような問題は発生しませんでした。

DH4300 Plusの初期設定なのか、最近のアップデートで修正されたのかわかりませんが、こちらの指示でNAS側のiPerfを起動する必要があります

その手順を解説していきます。

  • 1
    UGREEN NASアプリにログインする
    ugreen-nas-outside-access-by-tailscale-nas-app-login
  • 2
    「SSH機能」をONにする

    「コントロールパネル」→「ターミナル」に移動します。

    警告が出るので、内容を理解した上で有効化をクリックしてください。その後、適用を押します。

    これで、別の端末から「SSH接続」ができるようになります。

    セキュリティリスクとでますが、有効時間が短いので基本問題になることはありません。

  • 3
    コマンドプロンプトを起動する

    「ファイル名を指定して実行」からコマンドプロンプトを起動してください。

    図のように、スタートメニューからも起動できます。

  • 4
    SSHにアクセスする

    下のコードをコピーします。

    ssh user@192.168.XXX.XXX -p 22

    コマンドプロンプトに貼り付けて、コードを以下の内容に修正します。その後Enterで実行します。

    user → NASのログインユーザー
    192.168.XXX.XXX → NASのIPアドレス

  • 5
    パスワードを入力し、SSHにログインする

    初回接続時は、以下の画面が表示されます。

    「本当に接続しても大丈夫ですか?」という内容です。問題ありませんので、「yes」を入力してEnterを押してください。

    パスワードを要求されるので、NASのパスワードを入力後にEnterを押しください。

    正常にSSHにログインできると、以下のよう「Debian GNU/Linux~」と表示されます。

  • 6
    iPerf3(受信側)を起動する

    以下のコードをコピーします。

    sudo iperf3 -s

    コマンドプロンプトにコードを貼付けた後、Enterを押します。

    パスワードを求められるので、NASのパスワードを入力後にEnterを押します。

    このパスワードは、Linuxの管理者権限である「sudo」コマンドの実行時に必要となります。管理者権限がないとプログラムを実行できません。一度パスワードを承認すると、数分間は再入力なしで「sudo」コマンドを使用できます。

    以下の表示になれば、起動完了となります。

    このNASとSSHで接続しているコマンドプロンプトは閉じないようにしてください。閉じると起動した「iPerf(受信側)」も同時に落ちてしまいますので、注意してください。

    不便ですが、回線速度測定後に閉じるようにしてください。

    iPerf(受信側)の起動は、以上となります。

スポンサーリンク

(おまけ)NTttcpでの測定

「iPerf」は主にLinux、FreeBSD、macOSをサポートしており、Windowsに正式対応していません。そのためMicrosoftは「iPerf」の使用を推奨しておらず、代わりに「NTttcp」というソフトを推奨しています。

という情報を入手したので、早速「NTttcp」をDockerと仮想マシン両方で導入してみましたが、エラーが発生して測定できませんでした…。

Docker+DebianでNTttcpをビルド

PowershellのNTttcp接続エラー

仮想マシンでUbuntu Server導入

NTttcp中の接続状況

NTttcpポートは開放されており、接続していることは確認できたんですけどね…。なぜ測定できなかったのか迷宮入りです。

「NTttcp」での測定は難易度が高いので、皆さんは「iPerf」で測定しましょう!

スポンサーリンク

まとめ

ここまで読んで頂き、ありがとうございます。

いかがでしたでしょうか。

ぜひ、期待する通信速度になっているか確認して、安心を手に入れましょう!

ジャンボフレームを有効にすると、通信速度が向上する可能性があります。設定方法を以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。

不明な点がございましたら、気軽にお問合せフォームよりご連絡をお願いします。できる限りサポートさせて頂きます。

それではまた会いましょう!

guuteru-bow

コメント

タイトルとURLをコピーしました