「自分のサイトの表示がおかしくなったけど直せない」とか「記事を間違って削除してしまった」という状況になったことはないでしょうか?
私もこのようなことになって、かなりテンパった記憶がまだ新しいです。。
しかし、ブログを始めてから毎日バックアップを取っていたため、復元することができました。
本記事は、自分のサイトがいつ壊れても元の状態に復元できる方法をご紹介します。使用するツールは、超有名な無料のWordPressプラグイン「BackWPup」。
初心者の方でも簡単にできるように、図をたくさん使ってわかりやすく解説しております。
それではやっていきましょう!
もしブログ立ち上げに興味がありましたら、以下の記事にレンタルサーバーの契約からブログ開始までのやり方をまとめておりますので、参考にしてみてください。
バックアップとは?
バックアップとは、別のメディア(ハードディスクやオンラインストレージなど)にデータをコピーして、突然の事故でデータが消失しても復元できるようにしておくことを指します。
本記事では、WordPressのバックアップをメインに説明させて頂きます。
バックアップの簡易図
バックアップの必要性
前述のような事故で、自分のサイトが突然表示できなくなることがあります。サイトを始めたばかりなら作り直せるかもしれませんが、5年や10年と長期間運用していた場合、データ量が半端じゃないため元に戻すことが困難になります。
そのため、必ずバックアップを取っておくようにしておきましょう。
「えっ!? バックアップとか全然とってないけど大丈夫?」
という方もいるかと思いますが、ご安心ください。
有名どころのレンタルサーバーは、自動バックアップ機能がついています。
レンタルサーバー別のバックアップ機能一覧
レンタルサーバー名 | 自動バックアップ機能 | 保管期間 |
ConoHa Wing | 過去14日間 | |
エックスサーバー | 過去14日間 | |
シンレンタルサーバー | 過去14日間 | |
さくらのレンタルサーバ | * | 最大8個 or 30GBまで ※上位プランは60GBまで |
*自分でバックアップスケジュールを設定する必要あり
もしサイトがおかしくなった場合、レンタルサーバーのバックアップデータより復元可能です。ただし、この自動バックアップ機能は便利ですがデメリットもあります。
WordPressのプラグイン「BackWPup」は、このデメリットをすべて解決してくれます。
BackWPupとは?
「BackWPup」はWordPressのプラグインで、サイトのファイルやデータベースを完全にバックアップしてくれるツールです。
主な機能は以下となります。
BackWPupには無償版の「BackWPup FREE」と有償版の「BackWPup Pro」があります。無償版の機能で必要十分ですが、有償版のほうが便利なのは間違いないため、機能の違いをご紹介します。
無償版と有償版の機能比較表
機能 | BackWPup FREE (無償版) |
BackWPup Pro (有償版) |
---|---|---|
データベースの完全バックアップ | ||
ファイルの完全バックアップ | ||
マルチサイトに対応 | ||
データベースチェック | ||
WordPress XMLエクスポート | ||
インストール済みプラグイン | ||
バックアップアーカイブの管理 | ||
ログファイルの管理 | ||
WP-Cron、URL、システム、バックエンド、または WP-CLI ごとにジョブを開始 | ||
ログを電子メールで通知 | ||
Microsoft Azureにバックアップ | ||
バックアップを電子メールで送信 | ||
S3 サービスにバックアップ (Amazon、Google Storage、Hosteurope など) | ||
Dropboxにバックアップ | ||
Rackspace Cloud Filesにバックアップ | ||
FTPサーバーにバックアップ | ||
Web スペースにバックアップ | ||
SugarSyncにバックアップ | ||
Amazon Glacierにバックアップ | ||
Google ドライブにバックアップ | ||
OneDriveにバックアップ | ||
HiDriveにバックアップ | ||
手動でアップロードされたバックアップ アーカイブを復元 | ||
ローカルサーバーフォルダからバックアップアーカイブを復元 | ||
バックアップ方法を問わず、WordPressの管理画面から復元可能 | ||
バックアップを暗号化 | ||
暗号化したバックアップを復元 | ||
DropBox と SugarSync のカスタム API キー | ||
PHPMyAdmin スキーマとしての XML データベースのバックアップ | ||
コマンドラインごとの mysqldump としてのデータベースのバックアップ | ||
追加の MySQL データベースのデータベース バックアップ | ||
ジョブ設定を XML としてインポートおよびエクスポートする | ||
システムテスト用ウィザード | ||
スケジュールされたバックアップジョブのウィザード |
||
設定をインポートしてジョブをバックアップするウィザード | ||
変更されたディレクトリの差分バックアップ(DropBox、Googleドライブ、Rackspace Cloud Files、S3、Microsoft Azure) | ||
プレミアムサポート (365日個別サポート) |
||
自動更新 |
情報元:https://backwpup.com/docs/what-is-the-difference-between-backwpup-free-and-backwpup-pro/
有償版のプラン別価格(年間)
多くの方が有償版に魅力を感じるポイントは、以下の3点だと思います。
ただし、一番安いプランでも年間$69(=約1万円)かかるため、有償版の購入予定の方は十分にご検討してください。
インストール方法
「BackWPup」はWordPressプラグインのため、WordPressの管理画面からインストールします。
- 1WordPressの管理画面にログインする
初期設定であれば、以下のURLからログイン可能です。
登録情報を入力し、ログインしてください。
- 2「プラグイン」をクリックし、管理画面に移動する
- 3キーワード「backwpup」で検索する
- 4「BackWPup」をインストールし、有効化する
検索結果トップに「BackWPup」が表示されるため、今すぐインストールをクリックしてください。
しばらくすると有効化にボタンが変化するため、クリックしてください。
有効化後、自動的に「ようこそ画面」へ移動します。
インストールは以上となります。次は自動バックアップの設定をしていきます。
自動バックアップの設定
プラグインのインストールだけでは、バックアップしてくれないため設定していきます。
- 1BackWPupの「新規ジョブを追加」をクリックする
バックアップの設定画面へ移動します。
- 2バックアップファイルの保存先を設定する
バックアップの設定は、以下を前提に進めていきます。
図にはありませんが、バックアップファイルの作成の「アーカイブ名」「アーカイブ形式」は初期設定でOKです。
保存方法の「フォルダーへバックアップ」にチェックを入れて、変更を保存をクリックしてください。
以下の「ジョブ***を保存しました。」と、表示がでれば保存先の設定は完了です。
- 3バックアップファイルのスケジュールを設定する
スケジュールを設定することで、指定した時間に自動でバックアップしてくれるようになります。
「スケジュール」タブをクリックします。
「WordPressのcron」にチェックを入れます。
スケジュール設定の画面が表示されるため、バックアップする時間を指定し、変更を保存をクリックしてください。
以下の「ジョブ***を保存しました。」と、表示がでればスケジュール設定は完了です。
スケジューラーの種類を「高度」にすると、月や曜日指定などさらに細かく設定できます。
- 4登録したジョブを念の為に確認する
「ジョブの概要」か「ジョブ」を選択して、ジョブ画面に移動します。
ジョブが登録されているか確認します。
もし修正したい場合は、「編集」をクリックしてください。
自動バックアップの設定は、以上となります。
これで指定した時間にバックアップを取ってくれるようになります。
すぐにバックアップを取る方法
WordPressを他のサーバーに引越しするときや、サーバーのデータを直接編集するときなど、今すぐバックアップを取りたい時があると思います。
自動バックアップは決められた時間に実行されますが、すぐにバックアップは取ってくれません。
そんな時のためのバックアップ方法をご説明します。
- 1BackWPupの「ジョブ」をクリックする
- 2作成したジョブの「今すぐ実行」をクリック
- 3バックアップが開始される
「ジョブ完了」と表示がでればバックアップ完了となります。
すぐにバックアップする方法は、以上となります。
バックアップデータから復元する方法(リストア)
バックアップは結構簡単な操作で終わりますが、復元する方法はやることが少し多くになります。そのため、複数の項目にわけてご説明します。
バックアップデータ復元の流れ
今回は、FTPクライアントソフト「FileZilla」を使用する方法で進めていきます。
※ConoHaのファイルマネージャーを使用した場合、データ容量が大きいとエラーが出る可能性が高いです。
私の場合、ConoHaのファイルマネージャーでエラーが発生したため、結局FTPクライアントソフトを使用しました。
もしFTPクライアントソフトをインストールされてない方は、下の記事にインストール方法をまとめておりますので、ご参考にしてください。
バックアップファイルをダウンロードする
WordPress管理画面からダウンロードできます。
- 1BackWPupの「バックアップ」をクリックする
- 2バックアップ時間を確認する
どのバックアップデータを使用して復元するか、時間から確認してください。
- 3バックアップデータをダウンロードする
選択したバックアップデータの「ダウンロード」をクリックしてください。
以下のウインドウ表示後、ダウンロードが開始されます。
ダウンロード完了後、ダウンロードフォルダにアクセスしてください。※Google Chromeであれば、ブラウザ右上からアクセスできます。
バックアップファイルがダウンロードできているか、確認してください。
バックアップファイルのダウンロード方法は、以上となります。
バックアップファイルの一部を避難させる
バックアップファイルの中には、アップロードすると良くないファイルが存在しますので、一旦避難させます。
- 1バックアップファイルを解凍する
右クリックメニューより、「すべて展開」を選択してください。
展開をクリックしてください。
※初期設定ではzipファイルと同フォルダに解凍されます。もし別フォルダに解凍したい場合は、参照から変更してください。しばらく待つと、解凍されます。
- 2解凍されたフォルダの中に入る
- 3ファイル避難用のフォルダを作成する
「右クリック → 新規作成 → フォルダー」で作成しても問題ございません。
- 4アップロードしないファイルを、避難用フォルダに移動させる
アップロードしないファイルは以下となります。
アップロードしない理由として、各ファイルに個人情報が記載されているため、セキュリティ上都合が悪いためです。
バックアップファイルの避難方法は、以上となります。
バックアップファイルをアップロードする
- 1FileZillaを起動する
もしFTPクライアントソフトをインストールされてない方は、下の記事にインストール方法をまとめておりますので、ご参考にしてください。
- 2レンタルサーバーに SFTP or FTP で接続する
左上の下矢印をクリックしてください。
設定済みの名前が表示されるため、クリックしてください。
Filezillaは以下のレイアウトになっています。
これを覚えておくと、この後の説明が頭に入りやすくなると思います。
- 3サーバー側でドメインフォルダにアクセスする
「public_html」→「ドメインフォルダ」を選択してください。
- 4パソコン側で解凍したバックアップフォルダにアクセスする
- 5バックアップファイルをサーバーにアップロードする
以下の図にしたがって、ファイルをアップロードしてください。
「右クリック」 → 「アップロード」でもサーバーにコピーできます。
警告がでるため、以下の設定でOKをクリックしてください。
しばらく待って以下の表示になれば、アップロード完了となります。
FTPクライアントソフトでのアップロードは、以上となります。
※まだ復元は完了してません。次に説明するデータベース(SQLファイル)のアップロードが必要となります。
データベース(SQLファイル)をアップロードする
FTPクライアントソフトでアップロードしたファイルとデータベースファイルは対となっているため、両方アップロードする必要がございます。
まずは「データベース(SQLファイル)ってなに?」って方のために、簡単にご説明します。
このデータベース(SQLファイル)はFTPクライアントソフトではなく、ブラウザ上で「phpMyAdmin」というソフトを使用してアップロードしていきます。
「phpMyadmin」は、契約しているレンタルサーバーの管理画面からアクセス可能です。
レンタルサーバー名 | phpMyadmin (公式サイトの説明ページ) |
ConoHa Wing | |
エックスサーバー | |
シンレンタルサーバー | |
さくらのレンタルサーバ |
本記事は、ConoHa Wingを前提に説明を進めていきます。
※どのレンタルサーバーも、phpMyadminログイン後の操作方法は同じになります。
- 1
- 2ログインをクリックする
- 3登録情報を入力して、ログインする
- 4WINGのサイト管理から、「phpMyadmin」をクリックする
- 5「phpMyadmin」にログインする
レンタルサーバー登録時の情報から、「ユーザ名」「パスワード」を入力していきます。
ユーザ名・パスワードを忘れた場合の対処法
ダウンロードしたバックアップデータ内の「wp-config.php」ファイルをメモ帳で開くことで、確認できます。
- 6インポート画面からファイルを選択をクリック
①のユーザ名が表示されている部分を必ず初めにクリックしてください。クリックしないと、sqlファイルのインポートがうまくいきません。
- 7先程退避したバックアップファイルの1つ「***.sql」を選択する
- 8最下部のインポートをクリック
他の設定は初期のままで問題ございません。
しばらく待って、以下の緑の表示が出るとデータベースのアップロードが完了となります。
自分のサイトにアクセスして、正常に表示されるか確認してください。
これでバックアップデータからの復元は完了となります。
お疲れさまでした!
まとめ
ここまで読んで頂き、ありがとうございます。
いかがでしたでしょうか?
かなり重要な内容なため、専門用語など全く知らない方でもできるように解説させて頂きました。この記事で多くの方の助けになればと思います。
不明な点がございましたら、気軽にお問合せフォームよりご連絡をお願いします。できる限りサポートさせて頂きます。
それではまた会いましょう!
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