e-Taxで株の配当所得(配当金)と譲渡所得(売買益)を入力する方法を、解説します。
難しい言葉がたくさん出てきますが、図をたくさん使用して丁寧に解説しているため、ご安心ください。誰でも簡単にできるようになるように、わかりやすく解説しています。ぜひ、お気軽にご覧ください。
それでは一緒にやっていきましょう!
また、確定申告する人物設定は以下を想定しております。
トップページや前の記事、次の記事に飛びたい方は以下をクリックしてください。
トップページは、「還付申告の記事をまとめたページ」となります。ブックマークしておくと、還付申告の関連記事にアクセスしやすくなるので、オススメです。
用意するもの
特定口座年間取引報告書(xmlデータ or 書面)
※マイナポータル連携されている方は不要です。
※入手方法はご契約の証券会社にお問い合わせください。

有名な証券会社の公式サイトのリンクを載せておきますので、「特定口座年間取引報告書の閲覧方法」のご確認をお願いします。
株の配当所得と譲渡所得の入力方法
e-Taxのログインから確定申告書の事前設定は、省略しております。もしわからない方は、こちらの記事で説明してますので、ご参考にしてください。
- 1配当所得の連携内容を確認をクリック
マイナポータル連携をしていない方は、入力するをクリックしてください。
- 2課税方法を選択する
「総合課税」「申告分離課税」のどちらを選択するかは、「課税所得」によって決まります。
本記事の人物設定は課税所得が695万円以下のため、「総合課税」で説明を進めていきます。
課税所得は人によって異なりますので、ご自身で算出する必要があります。
ご自身の課税所得を計算し、その結果から以下の基準で課税方法を選択してください。
課税方法の選択基準
課税所得が695万円以下の方:「総合課税」の方がお得
課税所得が695万円超えの方:「申告分離課税」の方がお得なぜ課税方法によって損得が生まれるかというと、税率の計算方法が異なるためです。
総合課税:年収が多いほど、税率が上がる(累進課税)
申告分離課税:年収に関係なく固定の税率(源泉徴収)課税所得が、「695万円超え」から税率が逆転します
ただし、源泉徴収票から計算する方法は、会社の収入以外が含まれていないため正確ではありません。株や不動産などの収入がある人は、課税方法の選択が逆転する可能性があるため、ご注意ください。
- 3「特定口座年間取引報告書」の内容を訂正・削除をクリックする
マイナポータル連携されてない方は「特定口座年間取引報告書」の内容を入力するをクリックしてください。
- 4特定口座年間取引報告書の内容を入力する
入力方法は3パターンあります。
入力の手間について
マイナポータル連携 xmlデータ入力 手入力
※マイナポータル連携が、1番手間が少なくて楽です。順を追って、ご説明します。
マイナポータル連携の場合
既に連携によりデータが入力されているため、次に進んでください。
マイナポータル連携については別記事でご説明します。※後日記事作成
xmlファイルで入力の場合
xmlデータは、証券会社からダウンロードができます。ダウンロード方法につきましては、ご契約の証券会社をご確認ください。
それでは、手順をご説明します。
- 1データで・・・の入力をクリックする
- 2ファイルを選択をクリックする
- 3xmlファイルを選択する
- 4選択したファイルを読み込むをクリックする
- 5次へ進むをクリックする
読み込んだデータが表示されますので、データに間違いがないことをご確認ください。
- 6読み込んだデータが、ページ下側に追加されていることを確認する
これで、xmlデータの入力が完了となります。
手入力の場合
郵送で書面請求されている方は、手入力が必要となります。
それでは手順をご説明します。
- 1書面で・・・の入力をクリックする
- 2口座情報を入力する
特定口座年間取引報告書の記載どおりに、チェックを入れてください。
- 3申告する内容を選択する
特定口座年間取引報告書を見て、どれにチェックを入れるか判断してください。
特定口座年間取引報告書のレイアウト(SBI証券の場合)
譲渡損益欄に「空欄」や「0」以外が入っている場合
譲渡損益にチェック
配当等に「空欄」や「0」以外が入っている場合
配当等にチェック - 4譲渡損益を入力する
特定口座年間取引報告書のとおりに、金額を入力してください。
※譲渡損益がない方はスキップしてください。
※0円の場合は「0」と入力してください。空欄だとエラーになります。
- 5配当等を入力する
特定口座年間取引報告書のとおりに、金額を入力してください。
※0円の場合は「0」と入力してください。空欄だとエラーになります。
- 6「配当所得・・・利子の額」はスキップする
ほとんどの方は関係ないため、入力せずに進んでください。
- 7証券会社名を入力する
特定口座年間取引報告書のとおりに入力してください。
- 8「特定口座・・・以外の費用」はスキップする
ほとんどの方は関係ないため、入力せずに進んでください。
- 9ページ下側に、入力データが追加されていることを確認する
これで入力完了となります。
外国株をお持ちの方は、源泉徴収税額の計算が合わないため、以下の警告が出ます。特に問題ないためOKをクリックしてください。
- 5配当控除の入力をクリックする
- 6計算するをクリックする
配当控除後の金額を自動計算してくれます。
計算結果が表示されます。
計算結果は問題ないと思いますので、次に進んでください。
- 7入力終了(次へ)をクリック
全口座の配当控除が「未入力」以外になっていることを確認し、次へ進んでください。
- 8昨年に「譲渡損失を繰り越したかどうか」を選択する
本記事の人物設定は、譲渡損失を繰り越していないため、いいえで進めていきます。
この内容は、株の「損益通算」に係る内容となります。
- 9配当所得欄と譲渡所得欄を確認する
下図のようにと金額が入っていればOKです。
※譲渡所得がない方は「株式などの譲渡所得欄」が空欄になっています。
まとめ
ここまでお読み頂き、ありがとうございます。
ややこしい点は「課税所得の計算」だったと思いますが、理解を深めることはできたでしょうか?
次はふるさと納税の入力方法について、ご説明します。
不明な点がございましたら、気軽にお問合せフォームよりご連絡をお願いします。できる限りサポートさせて頂きます。
それではまた会いましょう!
コメント