退職後に「離職票」を受け取った後、「雇用保険受給資格者証」を求めてハローワークに行くことになります。
これがないと、「失業給付」や「健康保険の軽減・減免申請」ができません。
ただし、初めてハローワークに行く方は、何をすれば良いかわからない方が多いと思います。
「なにを持っていけばいいの?」
「服装は?」
「どういう流れで進んでいくの?」
そういった方に向けての記事になっています。
私の「実体験」にもとづいた記事にしていますので、ご安心ください。
また、図をたくさん使用しているので、わかりやすいかと思います。
それでは、一緒にやっていきましょう!!
解雇後にしなければならない手続きを、こちらの記事にまとめております。ブックマークしておけば、関連情報にスムーズにアクセスできます。ぜひご活用ください。
ハローワークの手続きの流れ
手続きの流れをわかりやすくするため、フロー図を作成しました。
「雇用保険説明会」と「初回講習会」は別日に開催されることが多いですが、混み具合によっては同日・同時開催のことがあります。
ハローワーク訪問時にスムーズに手続きするために、「オンライン事前手続き」することをオススメします。
詳細の方法は以下の記事にまとめていますので、まだ手続きしていない方はご一読ください。
ハローワークの手続き
初訪問(求職登録)
ハローワークに訪問し、手続きを進めていきます。
この日が「受給資格決定日」となります。
「受給資格決定日」を基準に手続きが進んでいくため、初回手続きが早いほど「失業手当」の受給開始が早くなります。
失業手当が早く欲しい方は、早めに手続きをはじめましょう!
初訪問に必要なもの
証明写真の撮影につきましては、こちらの記事にまとめておりますので、ご一読ください。
- 1ハローワークに訪問する
雇用保険適用窓口の受付時間:平日8:30~16:00
「12:00~13:00」は職員が少なくなるため、避けることをオススメします。待ち時間が長くなる可能性が高くなります。
月曜日の8:00に並びましたが「4番目」でした。8:30には10名くらいになっていました。朝イチに並ぶ際の参考にしてください。
- 2総合案内をたずねる
総合案内は「ハローワークに入ってすぐの窓口」になります。
「失業手当の手続きをしたい」と伝えてください。対応する窓口に案内してくれます。
- 3発券機で受付する
発券機のボタンを押して、番号札を受け取ります。呼ばれるまで待ちましょう。
受付開始まで30分くらい待ちました
- 4必要書類を渡す
受付番号を呼ばれた後、以下の書類を渡します。
番号札
離職票-1 / 離職票-2
預金通帳 or キャッシュカード
本人写真 x2枚
※渡さない場合は、毎回受付するたびにマイナンバーカードの提示が必要になります。 - 5書類に記入する
「雇用保険受給手続きにかかる確認書」という書類の設問に回答します。
設問内容は以下のとおりです。正直に回答してください。
※失業手当がもらえる答案も併記しておきます。① 1週間に20時間以上の仕事があれば、すぐに応じられますか?
応じられる
② 働けないような病気・ケガはありませんか?
していない
③ 離職日以後、働いたことはありますか?
働いたことはない
④ 本日より1週間の間に勤務予定はありますか?
なし
⑤ 就職先が内定していますか?
内定なし
⑥ 自営する予定はありますか?
予定なし
⑦ 会社や団体の役員をしていませんか?
役員就任なし
⑧ 学校への通学や講座の受講をしていませんか?
していない
⑨ 受給中は老齢厚生年金(共済年金)の支給が停止されますが、このまま手続きしますか?[59歳以上~64歳の方限定の設問]
手続きするあとは「記入日」と「署名」を記載し、提出します。
- 6事前登録のQRコードを提示する
ハローワークの求職者マイページにログインして、QRコードを提示してください。※スクリーンショットはNG。
- 7書類を受け取る
受け取る資料は以下のとおりです。
受給資格者のしおり
ハローワーク受付票
雇用保険説明会場の案内
(開催時間と場所)
キャッシュカード
マイナンバーカード - 8帰宅
初回の手続きは以上となりますので、帰宅しても問題ございません。
大体2時間くらいで終わりました。
雇用保険説明会
開催時期や場所は、初回訪問に受け取ったしおりを参考にしてください。「ハローワークの会議室」や「商業施設の会議室」など、時期によって異なります。
雇用保険説明会に必要なもの
約1時間の説明会になります。途中休憩はありませんので、お手洗いを済ましておきましょう。
- 1会場の受付を済ませる
「雇用保険の失業等給付受給資格者のしおり」を見せ、書類を受け取ります。
配布される書類は以下のとおりです。
雇用保険の給付について
雇用保険受給資格者証
失業認定申告書
就労時の失業認定申告書の記入方法
早期再就職支援等助成金(雇入れ支援コース)のご案内
不正受給について
不正受給の事例について
初回講習のしおり(別日開催の場合) - 2雇用保険の説明を聞く
内容は以下の構成になってました。
雇用保険の要約
ざっくりとした雇用保険についての説明があります。
ビデオ視聴
「雇用保険の失業等給付受給資格者のしおり」に沿って、読み上げてくれます。このステップで詳細を理解するようになっています。
雇用保険の補足説明
私が聞いた情報です。参考にしてください。
失業認定日以外の日に受給できない
ハローワークに訪問できない場合は、証明書が必要になります。
[例] 体調不良でハローワークに訪問できない場合は、病院の診断書が必要です。
早期就職手当について
入社日の前日にハローワークに報告が必要になります。前日が休日だった場合は、休日前の平日になります。
失業手当の振込日について
認定日の4営業日後に指定の銀行に振り込まれますが、休日が間に入るため、大体1週間後になる。質疑応答
不明点があれば、このタイミングで確認することをオススメします。お金に関わることですので、わからないままでは損をする可能性があります。
解散
他にやることはないので、帰宅してください。
初回講習会
開催時期や場所は、雇用保険説明会で受け取ったしおりを参考にしてください。「ハローワークの会議室」や「商業施設の会議室」など、時期によって異なります。
初回講習会に必要なもの
雇用保険説明会と同じく約1時間の説明になります。途中休憩はありませんので、お手洗いを済ましておきましょう。
- 1会場の受付を済ませる
「雇用保険の失業等給付受給資格者のしおり」を見せ、書類を受け取ります。
配布される書類は以下のとおりです。
初回講習受講証明書介護の業所説明会
求人検索のチラシ
職業訓練の案内
就職応援セミナー予定表
求人検索操作方法
公的職業訓練ハロートレーニング
再就職サポートコーナー
受講者募集ガイド
就職活動ガイド
離職者等再就職訓練募集あんない
初回講習受講証明書 - 2初回講習会の説明を聞く
内容は以下の構成になってました。
ハローワークの利用方法
求人の紹介
職業訓練の紹介
求人の探し方
求人票の見かた
求人への応募方法
近くのハローワークの紹介
ワークサポート(求人が検索・閲覧できるパソコン)手が空いていると思いますので、説明を聞きながら「初回講習受講証明書」に必要事項を記入しておきましょう。※地域によってフォーマットが異なる可能性がございます。
初回認定日に提出することで「求職実績1回」としてカウントしてくれます。
④⑤はどれか一つに◯を記入してください。
初回講習受講証明書 - 記載例
- 3失業認定申告に求職活動の実績を記載する
初回講習会は「求職活動1回」にカウントされますので、今回を例に記載方法を教えてもらえます。
失業認定申告書(初回認定) - 記載例
記載後はこんな感じになります。
その後、解散となります。
特にやることがなければ、帰宅しましょう。
初回認定日
初回認定日の求職活動回数について
求職活動回数が足りないと、失業手当が受け取れないため重要な内容となります。退職理由によって回数が変わりますので、状況にあわせて対応してください。
会社都合で退職している場合
初回認定日は「求職活動1回」必要なため、初回講習会に参加するだけで失業認定されます。初回認定日までは、特に何もしなくても問題ございません。
自己都合で退職している場合
初回認定日は「求職活動2回」必要なため、初回講習会以外に求職活動を1回以上する必要があります。
懲戒免職や理由なき自己都合の退職の場合
初回認定日は「求職活動3回」必要なため、初回講習会以外に求職活動を2回以上する必要があります。
認定日の記載場所
「失業認定申告書の左下」に記載されています。
認定日間違いは取り返しがつきませんが、指定時間は守らなくても問題ございません。都合の良いタイミングに訪問してください。
忘れないようにスマホのカレンダーなどに登録して通知設定をしておきましょう。カレンダーアプリは「Lifebear」が使いやすくてオススメです。
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初回認定日に必要なもの
- 1「雇用保険課 - 審査給付係」に直接訪問する
総合窓口に行く必要はありません。行くと案内を受けている間に後ろの人に抜かされます。
- 2発券機のボタンを押して待機する
番号札を受け取って、呼ばれるまで待機する。
- 3「雇用保険課 - 審査給付係」に必要書類を提出する
番号を呼ばれた後、スタッフに必要書類を提出します。
雇用保険受給資格者証
初回講習受講証明書
失業認定申告書
マイナンバーカード(証明写真未提出の方のみ)資料受理後、先程とは別の番号札を渡されますので、「職業相談窓口」から呼ばれるので待機します。
- 4「職業相談窓口」と対談する
① 呼び出された後、スタッフに番号札を渡します。
② 本人情報を答えます。
フルネーム
生年月日③ 次回失業認定日の「失業認定申告書」を受け取ります。
④ スタッフから以下のような求職状況を聞かれます。素直に答えてください。
現在の求職状況について、内定は決まりましたか?
企業はハローワークで探していますか?それともエージェントなどの転職サイトを利用していますか?
どういう職種を探していますか?⑤ 質疑応答になります。私が質問した例を挙げておきますので、参考にしてください。
認定日当日に求職活動をにした場合、次回の認定日に1回として反映されますか?
→ 次回の認定日に反映される。
同日に2回以上の求職活動をした場合、実績はどうなりますか?
→ 求職活動は1日1回しか失業認定申告書に書けないようになっています。
例)「職業相談」後に「職業訓練窓口」で相談しても、実績は1回となります。
認定日のこの対談は、実績1回としてカウントされますか?
→ カウントされます。
職業訓練に参加した場合、実績のカウント方法はどうなりますか?
→ 訓練の種類によって異なります。訓練窓口に問い合わせください。 - 5帰宅
特になにもなければ、帰宅しましょう。
本日うけとった失業認定申告書の左下に、「次回の失業認定日」が記載されています。
忘れないようにスマホのカレンダーなどに登録して通知設定をしておきましょう。
失業認定日(2回目以降)の求職活動回数について
求職活動は「最低2回」必要となります。認定日の「職業相談」で1回カウントされるので、ご自身であと「1回」実績を作る必要があります。
求職活動は、主に以下で実績を作ることができます。
ハローワークでできること
職業相談・求職状況の報告
職業訓練に参加
セミナーに参加
求人応募
自宅でできること
転職サイトによる求人応募
※証明書などは不要で、自己申告となります。反対に「実績にならない活動」の代表例は、以下のとおりです。
求人検索のみ(応募なし)
認定日間以外の求人応募
雇用保険のみの相談(就職以外の内容)
就職に無関係のセミナー受講
友人からの紹介依頼のみ不安な場合は、ハローワークスタッフに相談することをオススメします。悩みが解消するだけでなく、実績1回にカウントされます。
まとめ
ここまで読んで頂き、ありがとうございます。
いかがでしたでしょうか。
ハローワークは周りの人が経験したことがないため、相談する人がいないので困りますよね…。
この記事で、少しでも皆さんの情報整理の手助けになれば幸いです。
解雇後にしなければならない手続きを、こちらの記事にまとめております。ブックマークしておけば、関連情報にスムーズにアクセスできます。ぜひご活用ください。
不明な点がございましたら、気軽にお問合せフォームよりご連絡をお願いします。できる限りサポートさせて頂きます。
それではまた会いましょう!
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