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UGREEN NASのLEDを好きな色にカスタマイズ!!制御の具体的な方法を詳しく解説

ugreen-nas-leds-controller-how-to-custom-eye-catch ツール
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UGREEN NASに非公式のOSをインストールすると、NAS正面のLEDランプがバグって正常に表示されません。

これを解決するためには「ugreen_leds_controller」の導入が必要ですが、手順がややこしくて、PC操作に慣れていない方は苦労するかと思います。

本記事では、図をたくさん使用して初めての方でもわかりやすく解説していますので、誰でも簡単に導入することができます。

それでは一緒にやっていきましょう!

このページでわかること
  • ugreen_leds_controllerのインストール方法
  • LED制御のパラメータの説明
  • LEDの光らし方の例

UGREEN NASに非公式OSを導入する方法を解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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導入結果

LANやHDDのアクセスランプが正常に動作するようになりました!

しっかりアクセスに合わせて点滅してくれます。

また、下の動画のように独自のカスタマイズも可能です。

ugreen_leds_cli all -off -status

ugreen_leds_cli power -color 255 0 0 -blink 100 800 #赤
sleep 0.1
ugreen_leds_cli netdev -color 255 128 0 -blink 100 800 #オレンジ
sleep 0.1
ugreen_leds_cli disk1  -color 255 255 0 -blink 100 800 #黄
sleep 0.1
ugreen_leds_cli disk2  -color 128 255 0 -blink 100 800 #黄緑
sleep 0.1
ugreen_leds_cli disk3  -color 0 255 255 -blink 100 800 #シアン
sleep 0.1
ugreen_leds_cli disk4  -color 0 128 255 -blink 100 800 #青紫
sleep 0.1
ugreen_leds_cli disk5  -color 0 0 255 -blink 100 800 #青
sleep 0.1
ugreen_leds_cli disk6  -color 125 0 255 -blink 100 800 #マゼンタ

さらに時間指定でLEDの明るさを変更することもできます!
安眠確定!!

楽しいので、ぜひ非公式OSを導入している方はお試しください。

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LED制御ソフトのインストール

LED制御ソフト「ugreen_leds_controller」をインストールしていきます。
※内容を詳しく知りたい方は、公式サイト(英語)を参考にしてください。

TrueNASでも同様の手順でインストール可能ですので、参考にしてください。

下準備

「ugreen_leds_controller」をインストールや設定するためには、他のソフトをインストールしておく必要があります。

まずは周りの環境を整えていきます。

  • 1
    OMVにログインする

    http://openmediavault.local」or「https://openmediavault.local/」からログインしてください。

  • 2
    WeTTYを起動する

    WeTTYを起動してSSH接続します。
    ユーザーは「root」。OSインストール時に設定したパスワードを入力してください。

  • 3
    「i2c tools」と「i2c-dev」をインストールする

    LEDを制御には、「I2C」という通信プロトコルを使って通信します。そのために必要なツールをインストールします。

    下のコードをコピーします。

    apt install -y i2c-tools
    modprobe -v i2c-dev

    CLIに貼り付けて、Enterでコードを実行してください。

  • 4
    カーネルヘッダーをインストールする

    「ugreen_leds_controller」は通常のインストールと違い、ビルドが必要になります。それに必要なツールをインストールします。

    下のコードをコピーします。

    apt install linux-headers-$(uname -r) -y

    コマンドを入力後、Enterで進めてください。

  • 5
    gitをインストールする

    「ugreen_leds_controller」はgitコマンドでダウンロードします。OMVは「git」が搭載されていないため、インストールします。

    下のコードをコピーしてください。

    apt install git build-essential -y

    コピーしたコードを実行します。

    インストールの下準備は以上となります。

ダウンロードとビルド

一般的なツール「apt」ではインストールできないため、自分でインストールファイルを作成(ビルド)する必要があります。

その手順を解説していきます。

  • 1
    「ugreen_leds_controller」をダウンロードする

    下のコードをコピーします。

    git clone https://github.com/miskcoo/ugreen_leds_controller.git

    CLIに貼り付けて、Enterでコードを実行してください。

    ダウンロードしたフォルダ構造は、以下の様になっています。コマンドでフォルダを移動する際にわかりやすいと思いますので、ご活用ください。

  • 2
    カーネルモジュールをビルド&インストールする

    カーネルモジュールとは?
    OSの機能を拡張したり、特定のハードウェアに対応させたりするために利用されます。これがないと常時動作できません。
    ビルドとは?
    ソースコード(プログラムの設計図)を元に実行ファイルを作ること。これでインストールファイルを作成します。

    下のコードをコピーします。

    cd /root/ugreen_leds_controller/kmod
    make
    make install

    コマンドを入力後、Enterで進めてください。

    SSHや署名のエラーが出ますが、特に問題はないのでこのまま進めてください。

  • 3
    CLIユーティリティをビルドする

    CLIユーティリティとは?
    リアルタイムでLEDにコマンドを通信できるツール。色や点滅の表示確認や、LED表示方法のカスタマイズに利用します。

    下のコードをコピーしてください。

    cd /root/ugreen_leds_controller/cli
    make

    コピーしたコードを実行します。

    このユーティリティーを使うときに、このままでは
    「/root/ugreen_leds_controller/cli/ugreen_leds_cli ***」
    とコマンド入力しなければならないため、非常に入力が面倒です。

    「ugreen_leds_cli ***」だけで実行できるように、実行ファイルを「usr/local/bin/」へ移動します。

    下のコードをコピーします。

    cp /root/ugreen_leds_controller/cli/ugreen_leds_cli /usr/local/bin/
    chmod +x /usr/local/bin/ugreen_leds_cli

    コピーと同時に実行権限も付与しておきます。これを忘れると実行できません。

    CLIに貼り付けて、Enterでコードを実行してください。

    特に何も表示されませんが、ファイルのコピーは完了です。

  • 4
    LEDが制御できるか確認する

    下のコードをコピーします。

    ugreen_leds_cli all -off

    コマンドを入力後、Enterで進めてください。

    LEDが消灯しているか確認します。

    LED制御ソフト「ugreen_leds_controller」のインストールは以上となります。

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LED設定ファイルの編集

LANやHDDアクセスと連動してLEDを点滅させるには、用意された設定ファイルを使います。

重要なポイントを、詳しく解説していきます。

  • 1
    LED設定ファイルをエディタで開く

    下のコードをコピーします。

    nano /root/ugreen_leds_controller/scripts/ugreen-leds.conf

    コピーしたコードを実行します。

    Windowsのメモ帳と同じ感覚で操作可能です。

  • 2
    HDDベイの個数を設定する

    ショートカットキーを使って、「40行目」にジャンプします。

    お使いの製品によって「DISK_SERIAL」の値を調整してください。
    ※初期設定は4ベイ

    DXP2800の場合:"SN1 SN2"
    DXP4800の場合:"SN1 SN2 SN3 SN4"
    DXP6800の場合:"SN1 SN2 SN3 SN4 SN5 SN6"

  • 3
    LEDの色を変更する(任意)

    HDD・LAN・電源のランプ色を「RGB」の値で変更可能です。
    カラーピッカーを用意しましたので、ご活用ください。

    選択された色: RGB(255 0 0)

    ボタンを押せばRGBの数値をコピーできるので、設定ファイルに貼り付けてください。

    HDDランプ

    49行目の「COLOR_DISK_HEALTH」の値を変更してください。

    LANランプ

    91行目の「COLOR_NETDEV_NORMAL」の値を変更してください。

    LANランプは、現在通信している通信速度によって色に変化を持たせることも可能です。

    一目で通信速度がわかるので便利!!

    電源ランプ

    138行目の「COLOR_POWER」の値を変更してください。

  • 4
    LEDの明るさを変更する(任意)

    色と同じく「0~255」の値で明るさを決定します。

    HDDランプ

    46行目の「BRIGHTNESS_DISK_LEDS」の値を変更してください。

    LANランプ

    103行目の「BRIGHTNESS_NETDEV_LED」の値を変更してください。

    電源ランプ

    135行目の「BRIGHTNESS_POWER」の値を変更してください。

    昼間と夜間での明るさの動画です。設定の参考にしてください。

    昼間

    夜間

    1/3の明るさ「85」でも相当明るいです。個人的には「5」くらいが暗所ではちょうど良い感じでした。

  • 5
    設定ファイルを保存する

    編集した内容を保存します。

    保存完了後はいつもの画面に戻ります。

    LED設定ファイルの編集方法は、以上になります。

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NAS起動時の自動ロード(永続化)を設定

LED制御ソフトをインストールし、設定ファイルを編集しましたが、まだシステムに反映されていません。

再起動後もLED制御ソフトが自動で実行と設定ファイルを読み込むよう、システムへの「永続化設定」が必要になります。

  • 1
    自動ロード設定ファイルを作成する

    下のコードをコピーします。

    cat > /etc/modules-load.d/ugreen-led.conf << EOF
    i2c-dev
    led-ugreen
    ledtrig-oneshot
    ledtrig-netdev
    EOF

    CLIに貼り付けて、Enterでコードを実行してください。

    このコードは、起動したいカーネルモジュール名を入力した「ugreen-led.conf」という名前のファイルを作成しています。

  • 2
    ネットワークアダプタの名前を確認する

    下のコードをコピーします。

    ip a

    コマンドを入力後、Enterで進めてください。
    LANポートの一覧が表示されるので、「stateUP(有効)」になっているLANポートの名前を確認してください。

    例であれば「enp85s0」を覚えておいてください。次のステップで使用します。

  • 3
    システムサービス(デーモン)のファイルをコピーする

    下のコードをコピーしてください。

    scripts=(ugreen-diskiomon ugreen-netdevmon ugreen-probe-leds ugreen-power-led)
    for f in ${scripts[@]}; do
        chmod +x "/root/ugreen_leds_controller/scripts/$f"
        cp "/root/ugreen_leds_controller/scripts/$f" /usr/bin
    done

    コピーしたコードを実行します。

    システムサービスのコピーと同時に「ファイル実行権限」も付与しています。

  • 4
    LED設定ファイルをコピーする

    下のコードをコピーします。

    cp /root/ugreen_leds_controller/scripts/ugreen-leds.conf /etc/ugreen-leds.conf

    CLIに貼り付けて、Enterでコードを実行してください。

    システムから読み込みできるように、設定ファイルを移動しています。

  • 5
    「systemdサービス」を設定する

    下のコードをコピーします。

    # systemdサービスをコピーする
    cp /root/ugreen_leds_controller/scripts/systemd/*.service /etc/systemd/system/
    
    # systemdサービスを読み込む
    systemctl daemon-reload
    
    # systemdを実行する
    # enp85s0は環境に合わせて変更する
    systemctl start ugreen-netdevmon@enp85s0
    systemctl start ugreen-diskiomon
    systemctl start ugreen-power-led
    
    # 再起動後でもサービスが有効になるように設定
    # enp85s0は環境に合わせて変更する
    systemctl enable ugreen-netdevmon@enp85s0
    systemctl enable ugreen-diskiomon
    systemctl enable ugreen-power-led

    CLIに貼り付けて、LAN名を環境に合わせて編集します。

    編集後、Enterでコードを実行してください。

    問題がなければ、特に表示もなく完了します。

    NASのLEDの状態を確認します。

    動画のようにLEDに変化があればOKです

  • 6
    再起動してLED表示を確認する

    下のコードをコピーします。

    reboot

    CLIに貼り付けて、Enterでコードを実行してください。

    再起動後、先程と同じLED表示になればOKです。

    NAS起動時の自動ロード(永続化)を設定は、以上となります。

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【おまけ】時間指定で明るさを変更する

寝る時に部屋の電気を消したとき、NASのLEDが明るすぎて「うっとうしい」と感じることはないでしょうか?

それを解決するために、時間指定でLEDの明るさを変更する設定を解説します。

かなり便利ですので、ぜひ設定してみてください!

  • 1
    LEDの設定ファイルをコピーする

    下のコードをコピーします。

    cp /root/ugreen_leds_controller/scripts/ugreen-leds.conf /root/ugreen_leds_controller/scripts/ugreen-leds-eco.conf

    コマンドを入力後、Enterで進めてください。

    コピーしたLED設定ファイルを、明るさ調整用の設定ファイルとして編集していきます。

  • 2
    コピーした設定ファイルの明るさを調整する

    下のコードをコピーします。

    nano /root/ugreen_leds_controller/scripts/ugreen-leds-eco.conf

    コマンドを入力後、Enterで進めてください。

    エディタが開くので、「HDD・LAN・電源LEDの明るさパラメータ」を変更します。変更方法は、こちらに詳しく説明しています。

    明るさは「5」が眩しくなくてオススメです!!

  • 3
    「crontab」を開く

    crontabとは?
    「Cron Table」の略で、定期的なタスクの自動実行を管理するプログラムのことです。

    以下のコードをコピーしてください。

    crontab -e

    コピーしたコードを実行します。

    どちらのエディタを使用するか聞かれるので、1を入力して「nano」を選択してください。

    「vim」は非常に使いづらいのでオススメしません。

  • 4
    「crontab」を編集する

    初めの行に#を入力して「コメントアウト」します。

    コメントアウトとは?
    コメント入力用の行で、コードを読みやすくするために実行内容の説明文を追加したり、特定のコード無効化をするときに使用します。

    下のコードをコピーしてください。

    # Night mode
    00 00 * * * /usr/bin/cp /root/ugreen_leds_controller/scripts/ugreen-leds-eco.conf /etc/ugreen-leds.conf
    00 00 * * * sleep 0.1 && /usr/bin/systemctl restart ugreen-netdevmon@enp85s0
    00 00 * * * sleep 0.2 && /usr/bin/systemctl restart ugreen-diskiomon
    00 00 * * * sleep 0.3 && /usr/bin/systemctl restart ugreen-power-led
    
    # Day mode
    00 07 * * * /usr/bin/cp /root/ugreen_leds_controller/scripts/ugreen-leds.conf /etc/ugreen-leds.conf
    00 07 * * * sleep 0.1 && /usr/bin/systemctl restart ugreen-netdevmon@enp85s0
    00 07 * * * sleep 0.2 && /usr/bin/systemctl restart ugreen-diskiomon
    00 07 * * * sleep 0.3 && /usr/bin/systemctl restart ugreen-power-led

    CLIに貼り付けます。

    次にLAN名を環境に合わせて編集します。

    最後にプログラムを実行する時間を設定します。

    crontabの時間指定ルールは、以下のようになっています。設定時の参考にしてください。

    編集した内容を保存します。

  • 5
    指定した時間にLEDを確認する

    動画のように明るさが暗くなればOKです。

    時間指定でLEDの明るさを変更する方法は、以上になります。

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まとめ

ここまで読んで頂き、ありがとうございます。

UGREEN NASのLED表示に、インテリアとしての可能性を見いだせたのではないでしょうか?

ぜひこの機能を活かして、あなたの部屋にぴったりの、独自のオシャレな光の演出を試してみてください!

UGREEN NASに非公式OSを導入する方法を解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

不明な点がございましたら、気軽にお問合せフォームよりご連絡をお願いします。できる限りサポートさせて頂きます。

それではまた会いましょう!

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